ホテル6
ホテルのロビーラウンジでお茶するのが好きだ。ホテルでお茶するのは高いという人がいる。でも実質を考えると私はそう思わない。五つ星ホテルのラウンジで紅茶、コーヒーを頼んだ場合、どんなに高くとも1500円を超えることはないだろう。
ホテルでお茶する魅力にはその贅沢な空間があげられる。単純にその空間を自分で作るとどのくらいのお金がかかるだろうか。またお金があったにしてもセンスのある空間を作ることはできないだろう。その空間を一時でも感じられるのならば1500円の投資は悪くない。またホテルで受けるサービスは、そこらの喫茶店で受けるサービスとは別物だ。高級ホテルならばホットコーヒーをリフィルしてくれるし、何杯でも気兼ねなく飲むことができる。またホテルによってはピアノやフルートの生演奏があったりする。
タイに留学していた頃、宿題をしに某ホテルのロビーに良く行っていた。タイの五つ星ホテルでは150バーツ(約500円)くらいでお茶することができる。当時そのホテルでは日本のホテルではあまり見かけないハープの生演奏がなされていた。演奏者はブルガリア・ソフィアから来たきれいな人だった。平日の昼間っから音楽を聞いているのは私以外にいないことも多く、ほぼ独占状態だった。当時は何気に思っていたが、今考えるとなんとも贅沢な時間。ブレイクタイムに演奏者とお話ししたら、上品なブリティシュイングリシュを話す。行ったことがないブルガリアのお話を聞いた。その後、ドビュシー「月の光」をリクエストして弾いてもらった。一人で盛大な拍手をしたところ、他にリクエストはないかと聞かれた。クラッシックという柄でもない私はクラッシックの曲名をそう知らない。仕方がないので、「潮風を感じられる音楽を弾いてちょうだい。」(その時ちょうど海に遊びに行きたかったから)と言ったら、これまた上品なブリティシュイングリシュで「Sure」と答え、さらりと演奏してくれた。
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